体全体のエネルギーが停滞しやすい体質
肝臓が疲れているとストレスに弱くなり、ストレスに弱い人は肝臓が弱いという事です。
血の巡りや水分代謝、免疫システムも低下すると、女性ホルモンのバランスがより一層、悪くなってしまいます。
血の巡りの悪化から起きる「血の道症」と呼ばれるプレ更年期の心身の不調は、血流の悪い人が生理不順などをほおって置いた場合、特に重症化しやすくなります。
心と体は車の両輪のように互いに連動して働き合います。
心からのサインは体からのサインです。
心が不安定になれば体のバランスも崩れ、また、体のバランスが崩れれば心もより不安定になります。
こんな症状はありませんか
イライラしやすく、怒りぽっくなった
訳もなく落ち込んだり、不安になったりする
体がだるくなり、気力がなくなる
人と話したり、外出するのが面倒になった
眠れなかったり、眠りは浅かったりする
肝臓の解毒力をサポートし、血液をさらさらに
感情と連動している主な臓器は肝臓です。
肝臓は同時に解毒を司る臓器です。
肝臓の解毒能力が下がれば、肝臓や血管内に毒素が蓄積し、それがホルモンバランスをはじめ体内バランスを次々に崩します。
精神面の不調は、腎力と肝臓の低下とがあいまって起こっているものです。
大豆製品や海藻、きのこ類に含まれる食物繊維は血中のコレステロールを抑え、血液をさらさらにしてくれます。
これら血液サラサラ作用の高い食べ物と、肝臓の解毒力を応援する食べ物を活用しながら、リラックス効果の高いセルフケアを取り入れて、感情のバランスが取れるように工夫して下さい。
アボカドの塩昆布あえ 1日おきに副菜に
肝臓の解毒力を上げ、ストレスに負けない体に
森のバターと呼ばれるアボカドは栄養満点の優等生、世界一栄養価の高いと言われるフルーツです。
アボカドの脂質は、不飽和脂肪酸なのでコレステロールを抑え、血流をさらさらにします。
また、肝臓で働く抗酸化物質、ダルタチオンが豊富に含まれていて有害物質の解毒作用と肝臓を傷つける活性酸素を除去し、肝機能低下を予防します。
高カロリーなので、少量でも体力回復に役立ちます。
塩昆布は、カルシウムなどのミネラルが豊富で、血液さらさらに、イライラ予防にも効果的です。
アボカド1個、塩昆布10g、レモン汁少々。塩昆布は化学調味料を使っていないものがベスト。
アボカドは縦に包丁を入れて2つに割り、種を外して皮をむいて、一口大に切ってレモン汁をまぶしておきます。
塩昆布は1〜2pの長さに切り、アボカドにあえます。
アボカドと塩昆布をあえるだけでおいしいので、味付けは不要です。
軽くトーストした食パンにオリーブ油を薄く塗り、アボカドの塩昆布あえをトッピング。
ヘルシーでボリューミーの朝食に最適です。
豆腐と干しシイタケのスープ 一日おきに一食
豆腐のイソフラボンパワーとカルシウムパワーを最大限に活用
女性ホルモン様作用のある豆腐のイソフラボンは精神的不調に作用する成分です。
コレステロールもコントロールするため血管の健康にも役立ちます。
一方、干しシイタケは脂肪を分化し、血液の酸化を解消し、血液を健康な状態に戻し、さらに日干しすることでビタミンDが生まれるため、豆腐に含まれるカルシウムを吸収しやすくします。
カルシウムを取ることで、精神に作用する働きでイライラ軽減に役立ちます。
また、豊富な食物繊維が肝臓に優しく作用します。
干しシイタケ2〜3個、水21/2カップ、豆腐1/3丁、しょう油大さじ1、塩ひとつまみ。
鍋に水と干しシイタケを入れて火にかけ、干しシイタケが柔らかくなり、だし汁の量が8割くらいになるまで煮てだしを取ります。
干しシイタケを取り出して千切りにします。
豆腐を角切りにして加え、ひと煮立ちしたら、しょう油と塩で味を調えます。お好みで七味をどうぞ。