気功の基本

気功とは

中国古来の自己鍛練法で呼吸法と体操によって体内の気血の循環をよくし、病気予防・健康維持を図るものをいいます。

 

そのため気功には、呼吸が深く関係していて、呼吸法を学び、呼吸器を強くすることが大切です。

 

呼吸器を強くする

呼吸には大きく分けて「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があります。

 

胸式呼吸は、肋骨を広げたり閉じたりするもので普段無意識に行なっている生理的な呼吸です。

 

もう一方の腹式呼吸は腹を出したり引っ込めたりすることで、横隔膜を上下させる呼吸法です。

 

この腹式呼吸を意識的に取り入れることで、新鮮な空気を体に取り込むことができ、年齢や性別に関係なく、誰でも手軽に体でけでなく心までも強くし、老化を防ぐことができます。

老化は呼吸に現われます

長い階段を上がりきると息が切れて、からだの衰えを実感したことはありませんか。

 

呼吸器は性機能の次ぎに老化が現われやすい臓腑といわれています。

 

加齢による能力の低下によって肺活量が落ち、呼吸は浅くなります。

 

すると、新鮮な空気を体に摂り込めなくなると同時に、老廃物が排泄されにくくなって体内に蓄積します。

 

そのため、気の流れや血の巡りが悪くなり、老化が進行してしまいます。

 

ストレスを緩和する

ストレスの多い毎日は、気の流れや血の巡りを停滞させて、イライラや情緒不安定などを引き起こし、心身の老化をさらに進めてしまいます。

 

ゆったりとした深い呼吸は、体に新鮮な空気を取り入れてエネルギーを巡らせると同時に自律神経にやさしく働きかけて気分をリラックスさせるので、精神面への効果もあります。

 

呼吸でストレスを上手く緩和しましょう。

腹式呼吸の方法

腹式呼吸の方法はとてもシンプル

鼻の穴を広げてゆったりと鼻から息を吸い、口を軽く開け、口から息をゆったりと送り出します。

 

また、息を吸うときはお腹を膨らませ、吐くときにはお腹を凹ませることを意識してください。

 

朝や、木の多い公園など新鮮な空気に満ち溢れているところで行うと、より効果が得られます。

 

服装も体を締め付けるものではなく、ゆったりとした楽な服装にすることで、心も体もリラックスできます。

腹式呼吸を立ってする場合のポイントとは

●真っ直ぐ遠くを見る

目を自然に開いて正面前方を見ます。
何かを凝視するとリラックスできないので、目の力を抜いてください。

 

●背筋を伸ばす

背筋を伸ばしますが、反らし過ぎないように注意をしてください。
肩の力を抜いて胸を開きます。

気道に真っ直ぐ空気が入ることをイメージしてください。

 

●お腹に手を当てる

両手を組んで、へその少し下に当てます。
息を吸ったときに、お腹が膨らむのを確認してください。

 

●足を肩幅に開く
足は肩幅くらいに開き、つま先を広げすぎずに自然に立ちます。

腹式呼吸を座ってする場合のポイントとは

●目を閉じてもよい

目を静かに閉じることで、気分が落ち着きます。
顎を下に引いたり、上に反らしたりしないで、顔を真っ直ぐ正面に向けてください。

 

●椅子の背にもたれない

気道が真っ直ぐに伸びるように椅子の背もたれに背筋を伸ばしてください。
あまり反らし過ぎないように注意してください。

 

●足の裏を床につける

足は自然に開き、脚の裏を床にピッタリつけて、椅子が高すぎるとリラックスできません。

呼吸による健康とは

呼吸の深いことが心のためにも、体のためにもよく、呼吸とは酸素と炭酸ガスの交換運動で、酸素は食物を酸化するので、酸素が不足すると、食べ物が完全に消化されません。

 

深呼吸は、心にも体にもよいとは気づいていても、呼吸が無意識作用なので、ついつい忘れてしまい、ときどき思い出して深呼吸をする程度です。

 

腹式呼吸を継続していると、心と体に起こる変化として、筋肉が柔らかくなり、気分が落ち着き神経の働きも高まった感じになります。

 

その結果、疲れの回復が段々と早くなってくることと、血が清くなり血行がよくなるので、皮膚のつやと血色が目に見えてよくなっていきます。

 

これらの変化をもたらしたものが酸素です。

 

水だけ飲んでも何日間は生きていけるのが、呼吸を止めると、何分間生きていけるでしょうか。

 

このように生理面における酸素の役割を知るだけでも、呼吸すること、生きていることを実感することができます。

 

酸素が5%、不足すると大抵の人は、めまいを感じ気分が悪くなります。

 

15%不足すると、気絶し、30%不足すると死にます。

 

呼吸は心身の変化に大きな影響を与えてます。

 

なぜ、呼吸法によって効力があるかというと、肺だけが、意志の力で、一ヵ所の自律神経系への刺激は、連鎖反応的に他の同系器官への影響を与えることができるからです。

 

驚いたときや、心の荒れているときの心臓の鼓動は、激しくなっていて、これを医師で抑えることは不可能ですが、意識的に呼吸を深く静かにしていると、心臓の鼓動もまた静かになってきます。

 

食欲が高まったり、性欲が高まったりしてコントロールのしようのないときでも、呼吸を整えていると、ある程度までコントロールをできます。

 

また、抑えにくく、変えにくい感情でも、呼吸の仕方を変えることによって、ある程度コントロールできます。

 

それは、感情もまた自律神経の支配を受けているものであるから、生理変化と同様に、感情の動きもまた呼吸に現われるからです。

 

立腹したときや、イライラしているときの呼吸は浅く荒々しいが、落ちついているときの呼吸は静かです。

 

驚いたり、泣いたりしているときには、吸う息に力が入っているが、笑っているときには吐くときに力が入っているようです。

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