入れ替わりの遅いたんぱく質ヒトの体の中には、たくさんの種類のたんぱく質があります。

細胞の老化の悪循環

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細胞の老化の悪循環

コラーゲンと老化の関係

年をとると橋かけができたりして老化が目立って起こるたんぱく質は、
コラーゲンの他には、眼の水晶体(白内障の原因)や、
脳・神経系(神経障害などの原因)のある種のたんぱく質等に限られています。

 

その理由のひとつとして、入れ替わる速さがたんぱく質によって
違うことが考えられ、体の中のたんぱく質は、たえず新しく作られる一方で、
たえず壊されて、全体として入れ替わっています。

 

橋かけのできるコラーゲンなどは、非常に入れ替わりが遅いたんぱく質です。

 

たんぱく質が体の中に長い間止まっていると、
メイラード反応(たんぱく質やアミノ酸を糖と混ぜて加熱すると褐色に色がつく化学反応)など
さまざまな化学反応が起こっています。

 

これは生物にとっては余計な反応です。

 

入れ替わりの速いたんぱく質はこのような反応の影響を余り受けませんが、
コラーゲンのように入れ替わりの遅いたんぱく質は大きな影響を受けます。

 

年をとるとコラーゲンだけでなく、細胞も老化します。

 

細胞が老化し活動が衰えてくると、コラーゲンの入れ替わる速さはさらに遅くなり、
コラーゲンにメイラード反応などの余計な化学反応の起こる原因が増えてきます。

 

その方が、細胞の足場としてのコラーゲンが劣化していくと思われ、
それが細胞の活動をますます低下させ、老化を促進します。

 

細胞の老化とコラーゲンの老化の悪循環が、ヒトの臓器の老化に深く関わっているといわれています。

 

コラーゲン化粧品の効用

塗ったコラーゲンは皮膚の中に入れない

コラーゲンを配合した化粧品や食品、医用材料などあります。

 

年をとると皮膚のコラーゲン量が減り、変質してきて、そこで皮膚の表面にコラーゲンを
塗ってやれば、皮膚の中に吸収され、皮膚の若返りに役立つという考えからです。

 

皮膚は表皮と真皮があります。コラーゲン繊維があるのは真皮です。
皮膚の表面に塗った物質が、真皮に届くためには表皮を通り抜けなければなりません。

 

ところが表皮の一番外側には角質と呼ばれるバリアーのような部分があって、
容易に通り抜けることはできません。

 

それでもなぜ、コラーゲンを化粧品に配合するひとつの理由はコラーゲンんお持つ保水効果です。
年をとると皮膚の表面が乾燥してきます。

 

コラーゲンの分子は細長い棒のような形をしていて、同じ体積の球状分子よりもずっと大きな表面積を持ち、たくさんの水の分子を吸着し、保持することができ、皮膚の水分補給に役立ちます。

 

コラーゲンのもう一つの効能には、皮膚の馴染みのよいことです。

 

コラーゲンは体の中で細胞の足場になっている物質で、皮膚に障害を与えることはないため、
使用感(感触のよさ)がとてもよいです。

 

食品としての効用

コラーゲンを食べたときの効用

コラーゲンは健康補助食品として人気があり、年をとると皮膚や骨のコラーゲン量は減り、
変質してくるので、コラーゲンを食べて、体内に供給するためです。

 

しかし、食べたコラーゲンがそのまま体の中に吸収され、
ヒトの体のコラーゲンとして利用されることはありません。

 

コラーゲンをはじめ、食べたたんぱく質は、基本的には胃や腸の中で
構成要素のアミノ酸にまで分解されてから、吸収されます。

 

そして、必要な場所に運ばれ、細胞がそれを材料に使って、たんぱく質を組み立てます。
ところが、食品としてよいたんぱく質とそうでないたんぱく質があります。

 

よいたんぱく質とは、必須アミノ酸(体の中で合成することができないアミノ酸)を
十分に含んでいるたんぱく質で、卵や牛乳のたんぱく質が代表的です。

 

一方、お米や小麦のたんぱく質は必須アミノ酸を十分に含んでいないので、
よいたんぱく質とはいえません。

 

そして、コラーゲンも必須アミノ酸を十分に含んでいないので、よいたんぱく質ではありません。

 

しかし、特別な効用があり、コラーゲンを食べると、関節症の痛みを軽くすることで、
年をとると多くの人が関節に痛みを訴えるようになり、なかでも変形性関節症の患者さんが多いです。

 

骨粗鬆症の患者さんにコラーゲンを投与すると、骨の減少が抑えられます。

 

食べたコラーゲンの効用の不思議

コラーゲンを食べるとなぜこれらの効用があるのか仕組みにはいくつかの、可能性が挙げられています。

 

食べたコラーゲンが、体の中でコラーゲンを合成する材料として役立つ可能性です。

 

コラーゲンのアミノ酸の組成はとても偏っているため、食べたコラーゲンは一度アミノ酸に分解されても、
新しいコラーゲンの合成のよい材料になるかもしれません。

 

食べたコラーゲンは胃や腸で分解され、小さな断片(ペプチド)やアミノ酸が生じ、
これらの生成物の中の特定の成分が体の中で信号の働きをする可能性があり、
コラーゲンの合成を高めたり、分解を抑えたりする信号の働きです。

 

コラーゲンの分解で生ずるペプチドの中に、血圧を下げる作用を持つものが見つかっています。

 

コラーゲンを構成する特定のアミノ酸が細胞に直接働きかけて、
細胞の活動に影響を及ぼす例を見つかっています。

 

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