老化とは
老化とは
老化と死は切っても切れない関係
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老化という言葉を私たちは日常良く使います。
年を取ると、皮膚にはしわやしみが目立ち、髪の毛は白くなり、抜け毛も増えます。
近くのものが見えにくく、耳も聞こえずらい、関節は摩耗し、骨はスカスカになり、物忘れがひどく、人の名前をなかなか思い出せなくなります。
老化とは、このような現象のことです。
老年学の学者は、老化現象に共通する特徴として、有害性、不変性、漸進性、不可逆性、内因性の5つを挙げています。
有害性とは、体に何の利益もたらさず、害を及ぼす変化のことです。
不変性とは、限られた人にではなくあらゆる人に共通して起こる変化を意味し、金持ちも美しい人も普通の人と区別なく老化する。
漸進性とは、ゆっくり起こる変化を指します。不変逆性とは、症状が進むばかりで先には戻せないこと。
内因性とは、外部からもたらされるけがや病原の感染などとは違います。体の内部にあることを意味します。
これらに加えて、老化の先には死が待っていることを忘れてはいけません。老化と死の間には、深いつながりがあります。
年を取るとかかりやすくなる病気、肺炎などの感染症、脳、心臓の血管障害、がん、痴呆、糖尿病、骨粗鬆症、白内障などがあります。
ほとんどの人が死ぬのは病気が原因で、老衰で死ぬことは滅多にありません。
生物の体のしくみ
ヒトが生きていくには、支えたり、動かしたり、呼吸したり、栄養分や酸素を全身に供給したり、食物を消化エネルギーを作り出すなどの必要があります。
これらの活動を担っているのが器官です。
骨、筋肉、肺・心臓、血管、胃・小腸、肝臓、脳・神経などの代表的な器官が受け持っています。
各器官はそれぞれ固有の機能を持っていますが、それぞれ勝手に働いているのではなく、脳などで統合され、互いに有機的な関係を保ちながら活動しています。
それぞれ器官は、同じ形や機能を持つ細胞が集合しています。これが組織です。
上皮組織、結合組織、筋組織、神経組織など。
ヒトの体は約60兆個の細胞からできているといわれています。
組織のしくみ
どの器官も、表面は上皮組織でおおわれ、上皮組織は、細胞が密に並んだ層からできています。
皮膚の場合、上皮組織は表皮と呼ばれ、体を外界から保護する働きをしています。
小腸の上皮組織は食物の消化・吸収に重要です。
上皮組織には、結合組織と呼ばれる組織があります。
結合組織では、細胞はまばらに存在していて、細胞と細胞の間に空間があります。
この空間は、いろいろな物質で、満たされていて、その物質は細胞外マトリックスと呼ばれています。
その主成分はコラーゲンと呼ばれるたんぱく質で、老化とも深く関係しています。
結合組織は組織や細胞どうしを結びつけたり、支えたりする役目を持っています。
皮膚では結合組織の割合が多く、真皮と呼ばれています。
上皮組織と結合組織の間には、ふつう、基底膜と呼ばれる層状の部分があり、基底層も細胞外マトリックスの一つです。
小腸の場合、結合組織の外側に筋肉組織があり、筋肉組織を作り上げている筋肉細胞も、細胞外マトリックスに囲まれています。
このように、ヒトなどの組織の細胞は、細胞外マトリックスと接して生きています。
細胞外マトリックスは、接する細胞のさまざまな活動に影響を与える、一方、細胞外マトリックスを合成したり分解したりするのは細胞です。
細胞と細胞外マトリックスは互いに影響し合う関係にあります。
細胞のしくみ
細胞の中の構造物
ヒトなどの動物の細胞内にいろいろな構造体があります。
細胞の周囲には細胞膜(細胞の中身が流れ出るのを防ぎ、物質の出入りの管理する)と呼ばれる膜で取り囲まれています。
細胞膜は、細胞の中身が流れでないようにし、また栄養物質や老廃物の出入りを調節しています。
細胞の中にあるいろいろな構造体は、細胞小器官と呼ばれています。
一番大きな細胞小器官は核で、直径4~6マイクロメートルあり、膜に包まれています。
核の中には、遺伝子を構成するDNAが収められています。
ミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官は、2マイクロメートルぐらいの大きさで、酸素を消費しながら体中のさまざまな活動に必要なエネルギーを生産する場で、細胞の発電所と呼ばれています。
ミトコンドリアも膜に包まれています。
その他に、小胞体(たんぱく質や脂質の合成・加工を行なう)、リボソーム(たんぱく質合成工場)、ゴルジ体(物質の分泌を行なう)、リソソーム(不要物の分解を行なう)などの細胞小器官があって、それぞれ機能を持っています。
細胞小器官の間を埋めている溶液の部分はサイトゾル(細胞質基質:細胞小器官の間を満たす)と呼ばれています。